社会人インターンとは?そのメリット

「社会人インターン」をご存知ですか。
社会人として経験を積んでいったとき、10年後・20年後も今の仕事を続けるイメージが沸かなかったり、自分のスキルや現状に対する不安を抱くことがあったりしませんか。今の仕事をしたまま、自分のキャリアや将来を考えて、勤め先以外で一定期間働く体験をできるのが「社会人インターン」です。

今回は、キャリアにチャレンジする新しい活動である社会人インターンの目的、種類、メリットをご紹介します。

社会人インターンとは?

「インターン」とはインターンシップのことで、就業体験のことを指します。もともと就職活動において、学生が希望する企業で実際に就業してみることを指す言葉です。これに対し社会人インターンとは、すでに就業している社会人が、別の企業で就業体験をすることをいいます。
学生の場合は基本的に無給ですが、社会人インターンでは給与を受け取ることができる場合があります。また、働きながらのインターンになるため、週末や本業終業後の遅めの時間を含めて時間設定ができる点が、社会人インターンの特徴です。

社会人インターンの目的

「中途採用した人材がすぐに辞めてしまう」「こんなはずじゃなかった」という転職のミスマッチを解消したいという事情のもとで、社会人インターンの導入が増えてきました。
最近では、異業種体験やスキルアップなど、転職を目的としない社会人インターンが注目されています。企業の活性化、参加者にとっては経験の蓄積など、目的が多様化してきています。

「サンカク」が行った独自の調査によると、実際にインターンに参加した人の主な目的は、以下4点に集約されるそうです。

・社会貢献
・新規の経験、人脈の獲得
・キャリアチェンジの検討や準備
・収入を得る

目的によって、それに適した社会人インターンの期間や、有償/無償などのタイプは違います。まずは、自分の目的を明確にして、欲しい成果を得られる社会人インターンを選ぶことが大切です。

社会人インターンの種類

では、社会人インターンにはどんなものがあるか見てみましょう。
社会人インターンは、期間によって3種類に分けられます。

【長期インターン】
数ヶ月以上の就業体験プログラムを長期インターンといいます。長期インターンの場合、基本的には参加者を組織に所属させ、社員と同様に働いてもらうため、成果を求めることも多いです。就業期間は、あらかじめ設定しておくケースや、企業と参加者が相談して働きながら決めていくケースがあります。
ただし、時間的、体力的に負担となる可能性はあります。その分、受け入れ先でスキルやノウハウを深く学ぶことができます。また、受け入れ先が参加者の採用を検討している場合は、自社での働きやマッチングを十分に観察することができるメリットもあります。

【短期インターン】
数週間程度の就業体験プログラムを短期インターンといいます。短期インターンは、あらかじめ設定された期間内、社員と同様にフルタイムで働いてもらう形が多いです。期間が短いため、数日単位で部署を変えて様々な職種を体験するケースや、特定の職種を集中的に体験するケースがあります。

【1dayインターン】
1dayインターンは、その名の通り1日だけ開催されるインターンシップのことをいいます。会社紹介や自社の仕事内容を伝えるために、職場見学や研修、ワークショップを開催するケースが多く、一般的に給与は発生しません。近年、1dayインターンを開催する企業が増加傾向にあります。
ただし、実際に就業することは少なく、受け入れ先のディスカッションやワークショップに参加するタイプがほとんどです。

社会人インターンに参加するメリットとは

社会人インターンには、学生時代のインターンシップとは異なり、自分のキャリアを考えるうえで役立つさまざまなメリットが存在します。
では、どんなメリットがあるのでしょうか。

【自分の市場価値を再確認できる】
自分のスキルは、社外でどこまで通用するのか?ということは、将来のキャリアプランを考えている人にとって、気になるポイントです。
社会人インターンに参加する一つのメリットは、他企業の社員やインターン参加者とフラットな立場で協働作業やディスカッションなどを行うことで、自分自身のスキルや強み・弱みに対する客観的評価を得られることです。「社外でどこまで通用するのか」といった自分の市場価値について、再確認できる点にあります。
社会人インターンで試せるスキルは、例えば、英語力や財務の知識、プログラミングといった専門的なスキル以外にも、「ファシリテーション力」「プレゼン力」など、対人関係の中で実感できるスキルもあります。 インターンに参加して自分にはファシリテーションやプレゼン力があると実感できれば、今後への自信に繋がります。一方、こうしたスキルが不足している認識した場合は、自分の弱みを知り、改善策を立てていくことができます。

【多くの人との出会いにより成長でき、人脈も広がる】
社会人のインターンシップ体験者の多くが大きなメリットと感じているのが、「多様な人との出会い」です。
バックグラウンドの異なる人同士が率直に意見交換をすることで刺激し合い、個々の意見以上のいいアイデア創出につながることもあります。また、自分の考えをより進化させ、新たな気付きを得たりすることもあります。
違う環境で活躍する魅力的な人々、努力し続けている人々との出会いが、「自分も成長したい」という前向きな気持ちをもたらし、その後の本業への取り組みや勉強へのモチベーションアップにもつながります。
また、インターンの場での出会いが、その後も長く続く貴重な人脈となっていく場合もあります。横のネットワークは多ければ多いほど、自分の強みとなります。本業を継続していく上でも、キャリアプランを考える上でも助けになります。

【自分の能力によって社会貢献ができる】
商品企画でアイデアを出したり、企業のプロモーション戦略に対して外部からの目線で意見を述べたりといった社会人インターンシップでの活動を通じて、企業や社会の役に立つことができます。貢献し感謝されることは、自分の能力をもっと伸ばしたいという意欲にもつながります。

【社外を知ることが本業のモチベーションアップにつながる】
自分の会社以外の現場を体験することで、「自分の職場の良さ」や「今の会社で自分ができること」などを再確認でき、自分の会社のよさに改めて気づくこともあります。自分の仕事における課題が明確になり、新たなモチベーションで本業に向き合うことができます。

【将来の転職を検討するために役立つ】
「転職するならどんな業種・職種が望ましいか」「転職先は大企業かベンチャーか。そしてどんな社風が自分に合っているのか」具体的な転職のプランが今はなくても、社会人のインターンシップはキャリアプランを固めたり、時には見直したりするための参考となる、貴重な経験やヒントをもたらしてくれます。また、転職を含めたキャリアプランを描くにあたっても役立つ経験が得られます。

いかがでしたでしょうか。

興味のある企業で働いてみたり、経験したかった憧れの職種を学んでみたり、ひとりひとりの目的は異なりますが、今の会社では経験できないことを経験できる機会にチャレンジしてみませんか。

なお、「地方共創セカンドキャリア塾」では、地方企業でのインターンシップの機会を提供しています。学びと実践を循環させる、アウトプット重視の新しいプログラムで参加者がこれからの生き方・働き方の方向を定め、ネクストアクションを設定し行動するまでの道筋をサポートさせていただきます。
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