「インターン生は社員だと感じています」 /北海道士幌町 道の駅「ピア21」堀田代表取締役
セカンドキャリア塾では、熱中小学校やキャリアプログラムでの学びを、実践できる機会として、参加者の方に、地方企業でのインターンシップの場を提供しています。
今回、セカンドキャリア塾のインターンシップを受入れて下さった企業の方に、参加の経緯やインターンが始まった現在の感想を、当社代表の大桃がインタビュアーとしてお伺いしました。
第一弾は、北海道士幌町にある道の駅「ピア21しほろ」を運営されている、株式会社at LOCALの堀田代表取締役です。(https://pia21shihoro.jp)
――年末(2020年12月)から、セカンドキャリア塾第1期生の尾崎さん(50代男性、東京から北海道に移住、元大手ホテル企業人事)がインターンとして参画。前職での人材育成経験を活かして、組織開発ワークショップのプロジェクトに携わることになりました。
最初にセカンドキャリア塾のインターンシップ企画の話を聞いた時、どんな印象を持ちましたか?
私自身、今までそんなに「セカンドキャリア」という言葉を耳にしたことがなくて、すぐにはイメージが湧きませんでした。
ただ、現在抱えている社員とパートさんでは、きっと考えにもてっぺんがある。どうしたら、外部の人から、この会社のことをより良い方向に考えてもらえるような、お手伝いやアドバイスを頂けるかな、とずっと思っていました。その中、セカンドキャリアのインターンシップという話を伺って、ぜひ受けたいと思いました!
ぜひ受けたいと思った最大の理由はどんなポイントですか?
道の駅のオープンのために起業してから、今、4年目を迎えています。今まではただがむしゃらに”来たお客様に対してどうやって喜んでもらえるのだろう“と、お客様のことを一生懸命考え続けた4年間でした。
でもこれからは、お客様が道の駅に来る楽しさを増やすために、今のメンバーの団結力をもう一歩強固なものにしていってスタッフ同士の絆をもう少し深めるタイミングだと思っていたので、インターンのお話は、時期としてばっちりでした。
インターンが始まる前と、実際に尾崎さんと会った時のギャップはありましたか?
東京の大きなホテルで人事のお仕事をされていた方と聞いて…、いざ、田舎で割と泥臭い小さな企業に参加して、社員も少ない上に能力もまばら、決して尾崎さんが知っているマネジメント通りにはいかないんじゃないか、ギャップを感じられるんじゃないか、と最初は不安に思っていました。
しかし、いざお会いしてみると、尾崎さんはうちの会社のことを本当に良く褒めてくれて、あっという間にその不安はなくなりました。
実際に尾崎さんに会ってみて、印象に残ったことはありますか?
私自身、初めての起業で、自分の経営やマネジメントが正しいかどうか、悩みながらずっとやってきました。尾崎さんに、この会社やスタッフのこと、今まで私たちが歩んできたことをお話ししたとき、全部肯定的な言葉で返してくれたのが印象的でした。
この人だったら、うちのスタッフと話しても、全てを受け入れて、よりいい方向に引っ張っていってくれるんじゃないか、と希望に感じました。
インターンは始まったばかりですが、尾崎さんとの仕事をどんな風に感じていますか?
尾崎さんはとにかく仕事が早く、アドバイスも的確です。次に私がどんな準備をしたらいいのか、どこに目標を置くべきか、すごく分かりやすいですし、とてもやりやすいです。
尾崎さんから言われて一番響いた言葉はなんですか?
尾崎さんの言葉というより、私が伝える言葉に対しての受け止め方、懐具合は日々すごいなと感じていますし、すごく印象に残りますね。
例えば、尾崎さんと会話する中でふと出た、“スタッフ一人一人がどうやったら想いを言葉に出来るんだろう”という私の言葉を、尾崎さんが切り取って、「これを最終目標にしましょう」と言ってくださいました。この言葉は、私が常日頃出している言葉ではないんです。この会社に本当に必要なことを、尾崎さんは私との会話から切り取ってくれました。
他にも「これが会社のビジョンですよ」「社長が言った言葉が、社員が次のステップにあがるための目標ですよ」という風に、いつも上手く言葉を切り取って、指針を示してくれるところがすごいなと感じます。
普段のコミュニーションはオンラインですが、気になる事はありましたか?
特にないですね。例えば、私がどういう準備をしたらいいのだろうと不安に感じた時に、メッセンジャーでそれを伝えると、すぐに、“もうちょっと話を聞きたいからZOOM繋ぎましょうか”と提案してくれて、すぐにオンライン会議で繋いでくれました。私の心配を先回りしてくれます。今の所、距離的な問題は感じないです。
プロジェクトが動き出して、社内の皆さんの反応はどうですか?
実は社員より、パートさんから「こういう機会を待っていた」と言われました。パートさんは色々な問題や課題を感じているけれども、「パートだから言っちゃいけないかな…」と、社員とパートの垣根を少なからず感じていたんですね。
「この機会を頂く事によって、もっと社員の人と同じように会社を考えたり、より良くしていこうと行動出来るようになるんじゃないかな」と言われたことはすごく嬉しかったです。
インターンはあと3〜4ヶ月のプロジェクトですが、どんな成果を期待されていますか?
そうですね。今まではどちらかというと、私に会いに来て下さる町民の皆さんが多かったんですね。でも、本当にやりたい道の駅のスタイルは、町民の皆さんが、うちのスタッフの“この人に会いたいから道の駅に行こう”とか、“この人に淹れてもらうコーヒーが美味しいから道の駅に行こう”と、この道の駅に来る目的を、うちで働くスタッフ一人一人に持ってくれることなんです。
その目指すべき経営を実現するために、尾崎さんの力を借りて、一人一人のスタッフの想いを言葉にする、という習慣をつけていけたらいいなと考えています。
今の堀田さんにとって尾崎さんはどんな存在ですか?
社員だと思っています。こういう働き方もあるんだな、とすごく勉強になっています。今までは、この道の駅を良くするためには、やっぱり社員として人材を抱えなければならないと考えていました。でも、社員じゃなくても社員と同じような想いで、この道の駅のことを良くしようと考えてくれる仲間が作れるんだ、と気づいたことは尾崎さんのおかげです。
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