セカンドキャリア塾開講ストーリー/Dialogue for Everyone株式会社代表取締役 大桃綾子
2020年10月に始まった第1期セカンドキャリア塾(旧名称:ふるさとみつけ塾)。
個性豊かな1期生、全国の熱中小学校の皆さん、インターンシップを受け入れてくださった地域の企業の皆さまはじめ、関わって下さった多くの皆様のおかげで、セカンドキャリア塾はこの度、さらにパワーアップして第2期(2021年4月開始)を開講させていただく運びとなりました。
第2期開講にあたり、当社代表の大桃に、セカンドキャリア塾をなぜ開講しようと思ったのか、開講に至るまでのストーリー、現在の想い等をインタビューしました。
セカンドキャリア塾を開講するまでの経歴を教えてください
「人事をやりたい」と新卒で三井化学(株)に入社して約10年間、工場からキャリアをスタートして、国内外関係会社を含むグループ全体の人材開発、中国・韓国での新会社設立プロジェクト、赤字事業の再構築等に携わりました。その後、丸亀製麺を運営する(株)トリドールホールディングスに転職しました。
転職した最も大きな理由は、1人目の子供を産んでから、“成長出来ていないな”と感じていたことです。同じ事業部門で5年ほど仕事をしていたこともあり、“過去の経験で食っている”感じがしました。入社した時にやりたかったことが、ほぼ形になって、次の目標が組織の中では見つからなかった。育児休業中は立ち止まって考える時間があったので、2人目の子供の育休明けに転職を決めました。
転職して、組織は変わりましたが、人と組織の課題は大きく変わらないことが分かりました。そんな時に、起業家育成プロジェクトに携わっていたこと、また、転職先の職場は独立・起業する人が多かったこともあり、じゃあ私でも出来るかな・・・人生100年時代だし、「独立しちゃえ!!」(笑)と。
独立してからは、お陰様で東京だけでなく、山形など地域の企業さんや、経験のなかった医療看護分野など、フリーランスとして様々なお仕事をさせてもらい、「組織に属さない、とはどういうことか」をリアルに体感しました。
その後、どうしてセカンドキャリア塾を開講しようと思ったのですか?
独立した後、改めて、自分はこれから何をしたいのかじっくり考えた時に、人事として携わっていた会社員時代に唯一、解決策が見つからなかったことを思い出しました。それは、すごく素敵だった先輩社員や上司が、年齢を重ねる内に何だか元気がなくなっていくこと。人事として、関係会社など次の行き先を探したとしても、多くの方が、前向きに受け止められない。これは何か仕組みがおかしいのではないか、すごくもったいないなと、いつも感じていました。
その方の経験は誰も否定していないし、コツコツと仕事をしてきた人ばかりなのに、ネガティブな捉え方になってしまうのは、なぜだろうと疑問に思いながらも、その時は何も出来ませんでした。
自分自身が会社員を卒業してから、「手伝ってよ」と想像以上に色々な所から声をかけてもらい、「独立なんて想像していなかった私でも出来るんだから、今までコツコツと仕事をしてきた人達なら、もっと活躍する場や需要が間違いなくある」と確信しました。私は今まで、社内だけでどうにかしよう、と枠にはまっていたんですね。自分自身が一歩外に踏み出したことで、社会全体で見ればいくらでも場がある事に気づけました。もっと多くの人にそれを知ってもらいたい、そして一歩外に出るための後押しがしたいと思いました。
ちょうどその頃に、地方企業と大都市の副業・兼業プロ人材のマッチングサービス「JOINS」と出会いました。これだ!と思い、大学進学から離れたままの地元(新潟)にも何か恩返しが出来るかもしれない、との気持ちもあって、参画することになりました。
実は最初は、一歩外に出る機会は、副業の場でいいのではないか、と思っていました。しかし、JOINSに関わる中で、副業をやる人は市場のたった1~2%で、まだまだ少ない。残りの99%の人たちの背中を押す仕組みが必要だなと。
インプットだけでは難しいと感じていたので、実践の場とセットで学び直しの場を提供したい、と考えた時に、あまりぐっとくるサービスに出会えませんでした。だったら自分で作ろう!と。その後は本当にご縁で、パートナーの北村と出会い、熱中小学校との出会いがあり、今に至ります。
会社を起業し、セカンドキャリア塾を開講するまで、苦労したことはありますか?
苦労とはあまり思っていませんが、全てが新鮮でした(笑)
私は新潟出身で元々コシヒカリ農家、一族全員、公務員の家系で、今まで起業の「き」の時も考えたことがありませんでした。勢いとタイミングで決めてしまったので、知識も準備もほぼゼロでした。2020年3月に会社の登記をしたものの、コロナの影響で色々な手続きが遅れに遅れ、、、、銀行口座が出来たのはなんと7月!
営業も広報も経理も、分からないことだらけですが、多くの方に助けられながら、何とかここまでやってきたという感じです。
セカンドキャリア塾のプログラムを作る上で、特にこだわった点はありますか?
インプットだけでなく、実践の場を設けることです。
人材開発に携わっていた時に、インプットだけでは全く身にならないと実感していました。研修を受けた時にはモチベーションが上がるものの、すぐに忘れてしまって結局いつも通り。学びをすぐに実践する機会を持ち、経験学習サイクルを回さないと、なかなか変化には繋がりません。私自身の生き方としても、”やってみること”を大事にしています。だからこそ、セカンドキャリア塾には、地方企業でのインターンシップという実践の場を取り入れることにこだわりました。
セカンドキャリア塾第1期が始まってから、現在の感想を教えてください。
1期が始まる前は、不安もありましたが、全て杞憂に終わりました。
地方企業のインターンにも、一歩踏み出そうと予想以上に多くの方が応募してくれました。「こんな事をやれるインターン先はないか」と希望や提案を伝えてくれる方もいました。参加者の皆さんの「一歩を踏み出したい」との想いや変化に私たちも影響を受けましたし、学ばせてもらいました。人はいつでも変われるし、年齢なんて関係ない、その姿を目の前で見せてもらいました。
また、先日、1期生の方から「セカンドキャリア塾に参加したことで、1期生の仲間、入学した熱中小学校での地域の仲間、2つの仲間が出来た」「インターンに参加出来て新しいチャレンジが出来ている」とのコメントをいただき、とても嬉しかったです。セカンドキャリア塾をやってよかった、今後もっといいプログラムになるという手応えを感じています。
セカンドキャリア塾の今後の展望を教えてください
今、1期生の皆さんに起きている「変化」を、もっと沢山の方々に届けたいなと思っています。一歩外に踏み出すことで、確実に世界は変わります。
セカンドキャリア塾のプログラムを更に良りよい形でお届けできるよう、私たちも頑張ります!
セカンドキャリア塾2期に迷われている方、ぜひ飛び込んできてください!!
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