私にとって大切な人がいる場所です/1期生 尾崎さん

今回は、北海道士幌町道の駅「ピア21しほろ」で、インターンとして、組織活性化のプロジェクトに携わっておられる、セカンドキャリア塾第1期生の尾崎さんに、お話を伺いました。

尾崎さんは、東京の大手ホテルで、長年、人事として勤務され、昨年9月に、50歳で東京から北海道へ奥様と一緒に移住されています。

そもそも、どうして北海道へ移住されたのか、何故インターンシップに参加されたのか、実際に参加した感想等を、当社代表の大桃がインタビュアーとしてお聞きしました!

(上記写真:左から2番目が尾崎さん、左端は尾崎さんと同じくセカンドキャリア塾1期生の宮寺さん)

尾崎さんは、50歳で東京から北海道に移住されましたが、移住を決断した決め手は何だったのでしょうか。

もともと北海道は大好きで、当初は、60歳の定年後に移住しようと思っていました。

しかし、2年前の私の誕生日に、妻と北海道へ旅行した時、「そんなに北海道が好きなら、もう一緒に住んじゃおうよ」と妻が言ってくれた言葉がきっかけで、心が揺れ始めました。

“もし明日死ぬとしたら、何がしたい?”と考えたとき、“大好きな北海道に移住がしたい”という強い想いがあったこと、そして、東京での仕事もちょうど一区切り着いたタイミングだったこと等、色々なことが重なって、最後は自分の感性に委ね、思い切って移住を決めました。

尾崎さんにとって、北海道はどんな存在だったのでしょうか?

北海道は私らしくいられる場所です。

私は、生まれも育ちも東京ですが、10代の頃の旅行をきっかけに、北海道には、50回以上訪れています。北海道に来る度に、東京にいるより北海道でいる方が、なぜか自分らしくいられる故郷のような場所と感じていました。

言葉で表現することが難しいのですが、まるで魂が導かれるような、しっくりとくる感覚がこの大地にはあります。

実際に北海道に住んでみて、移住前に考えていた生活とのギャップはありますか?

ギャップは全くありません。空気は澄んでいるし、お水も食事もとても美味しいです。

移住を決めた自分の選択は間違っていなかったと感じています。東京での社会的地位も給料も全て捨てて移住をしましたが、一度も後悔はしていません。

移住をしていなかったら、今回セカンドキャリア塾にも参加していなかった、ぴあ21の皆さんとこんな素敵な時間を過ごせていなかった、そういう意味でも、移住して本当に良かったなと思っています。

(ピア21メンバーと)

セカンドキャリア塾のインターンシップに参加された経緯を教えてください。

私は、長年自分が携わって来た“サービス業”そして“サービス業に関わる人”のために、何か貢献したいという想いをずっと持っていました。そして、せっかく北海道民となったからには、北海道の企業でその想いを果たしたいと思っていました。しかし、自分のつてだけでは、そういった環境を見つけることがなかなか難しく・・・。

そういった中で、セカンドキャリア塾に参加し、結果、私の想いとどんぴしゃな企業をインターンシップ先として紹介して頂いて、本当にありがたかったですね。やっと地元の企業に貢献できるなと思いました。

最初にインターンシップ先の堀田社長とお話しされた時、どう感じましたか。

最初のオンラインでの打ち合わせで、堀田社長がおっしゃったことは「社員がもっと輝けるようにしてほしい」「先ずは社員の働く姿を見て、褒めてもらえますか」というもの。
これは「社員が育たなくて困っている」といった、“よく聞く人材育成の依頼”とは違うなと。この方は社員にすごく愛情をもって接しているのだなと感じました。

同時に、これは、私が前職でやってきたようなコーチングや研修といった“これまでのやり方ではなくて、従業員の方一人一人の気持ちと丁寧に向き合いながら前に進めていく、新しいチャレンジの機会になるのだなと感じました。

すごく短期間で尾崎さんのインターンへのスイッチが入ったように感じますが、尾崎さんの本気スイッチが入った瞬間はいつだったのですか?

昨年12月に堀田社長とお会いした際、「あなたが見たい未来とは?」「私への期待値とは?」という質問をさせてもらいました。そこで、堀田社長は、形式的な言葉ではなく、ご自身の言葉で、従業員の方々への想いを熱く語られました。それを聞いて、「これは全力でやらないとまずいな」と完全にスイッチが入りましたね。
そして、堀田社長が私を信頼し、全面的にやり方を私に任せてくれたというのも大きかったですね。

当初イメージしていたインターンシップと実際に働いた後で、何かギャップはありますか?

この塾に参加する以前に、インターンシップに対して抱いていたイメージは、 “スポット的な受注”といったイメージでした。

しかし、実際に働いてみて、そんな片手間なものではないと感じています、

どういう思いで、企業側がインターンシップをやろうと思ったのか、その背景を参加者側もしっかりと理解し、双方の想いを重ねないといけないなと。そして、参加者側はやるからには短期間でも、どんな依頼でも全力でやる意義があると感じました。

(北海道士幌町 道の駅「ピア21」堀田代表取締役とオンラインミーティング中)

インターンシップをする上で気をつけていることはありますか。

私は人材育成や組織開発についてそれなりの知見を持っていますが、だからといってインターンシップ先に、短絡的に自分の引き出しから、“コーチングやればいいですね”“研修やればいいですね”と上から目線でアドバイスしてはいけないと思っています。

どれだけ自分の知識や経験があったとしても、それらを活かして、先頭でひっぱるだけでは、現地のメンバーと決してつながりあえません。先ずはその企業の風土やそこで働く一人ひとりのことを理解した上で、むしろ最後尾からサポートするようなスタンスこそが大事ではないかと感じています。

ピア21しほろは尾崎さんにとってどんな場所ですか?

ピア21しほろの従業員の方々と面談をした際、「あなたにとってここで働く意味はなんですか」ということを一人一人に聞かせて頂きました。すると、多くの方から「チャレンジできる場所」「社長が私たちのことをわかって任せてくれる場所」という回答がかえってきました。中には、「生活の一部」「ここなしではありえない」と仰る方もいました。

従業員全員がこの場所に対して「なんとなく」「たまたま」働いているのではなく、「ここで」「このメンバーと」「社長と」働きたいという強い思いがありました。

私は東京で仕事をしていた時、常に、こういう従業員が愛着を感じる組織を作りたいという想いがありましたが、なかなか実現出来ませんでした。しかし、私のずっと見たかった光景が今、ありありと目の前にあると、思わず感動してしまいました。

だからこそ、こんな素敵な場所のために今の私に何が出来るか、社員の一員として考えたいと思っています。

ここは私にとって単なるインターンシップの場所とか道の駅ではない、私にとって大切な人がいる場所と思っています。

今後の期待を教えてください。

堀田社長に先日「インターン期間が終了した後も関わってもらえませんか」と言って下さったことは正直嬉しかったですね。
まだ先のことはわかりませんが、今は、目の前にいる、私が大切にしたいと思う人を大切にしていきたいです。それにより今後も素敵な出逢いがあるのではないかと思いますし、せっかく移住したからには自分の想いをベースに生きてゆきたいと思っていますね。

 

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