大企業の垣根を超えて、同じ目線で課題に向き合ってくれた!/株式会社at LOCAL代表 堀田悠希さん

北海道・士幌町で「道の駅ピア21しほろ」を運営する株式会社at LOCAL。
代表の堀田悠希さんは「日本一町民に愛される道の駅」をつくりたいと、2017年に同社を創業しました。

現在は食堂・カフェ・テイクアウト・物販の4事業を展開していますが、創業から6年が経ち、組織の地盤固めの必要性を強く感じています。
特に自社に適した商品管理の仕組みや運用について一緒に考え、検討してほしいと、インターンシップの受け入れを決めました。
参画したのは大手ITベンダーのエンジニア、野田さん (50代・仮名)。2か月間のインターンシップを終えての率直な感想を、代表の堀田さんと社員の松浦さんに伺いました。

※上記写真は道の駅ピア21しほろメンバー

インターン生野田さんと一緒に仕事をしてみていかがでしたか?

野田さんには最初にat LOCALの企業理念やミッション、今年度の事業計画などをお伝えし、「会社の垣根を越えて、野田さんが一人の人間としてこれからの人生どうありたいのか?という思いでat LOCALの業務に向き合ってほしい」とお話ししました。
野田さんはそれをしっかりと受け止め、「僕に何か出来ることがあれば役に立ちたい」 というスタンスで、同じ目線に立って課題に向き合おうとしてくださいました。

「都会の大企業で長年働いてきた方が、地方の個性もアクも強い当社に馴染めるのだろうか?」という心配は、初回のオンラインミーティングですぐに払しょくされました。
野田さんの人柄でしょうか。勤務先の人事の方からは「口数の少ない方」 とのことでしたが、こちらでは寧ろキュート(笑)、いつもニコニコして否定しない人、いい人だな~という印象でした。
また、野田さんご自身の専門性を活かして経理のエクセルのアップデートに取り組んで頂いた際、当社の担当が作ったエクセルにも 上から目線でなく、「よくここまで頑張りましたね」と敬意を示してくださった時は感動しました!

2か月のインターンシップは期間としてどうだったでしょうか?

やはり2か月はあっという間で、提供して頂いたスキルで結果を出す、というところまではいかず、少し悔しい思いはあります。

それでも野田さんは「睡眠時間はどうしていたんだろう?」と心配になるほどの出来ばえのエクセル(マクロ)を作ってくださいました。
後日、「実は僕、マクロ触ったことないんです」と言われたときは皆びっくりでした(笑)。スーパーマンですね。責任感と好奇心と当事者意識が本当に強い方でした。

ピア21メンバーで実施したワークショップの様子

インターン終了後の野田さんとの付き合い方についてはどのようにお考えですか?

インターンシップが終了して1か月。作って頂いたマクロは実装後の操作確認がまだ終わっていなくて、日々操作する中で「ここをもっとこうしたい」という要望も出てきています。
実は野田さんは今でもミーティングの参加やメールのやりとりでフォローしてくださっているんです。
なので、この課題を解決するには、あとどのくらいのペースで月何時間くらい必要か?を相談しつつ、継続の方法や手続きについて、両者で折り合いをつけようとしているところです。
野田さんからは「それまではボランティアさせてください」とか、出資の話まで出ていて、そこまでat LOCALのことを好きになってもらえたのかと思うと、すごく嬉しかったです。

インターンシップを終えて

「社長はマネージャー兼プレイヤーでもある地方の企業にとって、事業を拡大し、盤石な組織体制にするための道筋を示してくれるインターンシップの存在はとてもありがたかった」と語る堀田さん。
組織の風通しもよくなり、若いスタッフも一気に成長したと感じているそうです。
また、受け入れ側として腹を割って会社の内情や今後の展望を伝えると、全力でそれに応えようと徐々に熱が入っていくインターンシップの姿に、50代ってこんなにも成長できるんだと気づかされたとのこと。とても嬉しい一言でした。

野田さんからは「とてもたくさんの刺激を受け、自身のスキルや経験値は社外でも活かせると感じ、自己肯定感も上がった」との感想を頂きました。
野田さんをインターンシップに送り出した、勤務先の企業からは「この経験をきっかけに、野田さんがより自分らしさを発揮して、社内外でさらに活躍できるよう期待している」とコメントいただいています。野田さんとat LOCALさんの今後の協業も楽しみです。