【イベントレポート】「定年1年目の教科書」著者の髙橋さんに聞いてみよう!~定年後、自分らしく働く方法~

7月3日に書籍「定年1年目の教科書」の著者である髙橋伸典さんとのオンラインイベントを開催しました!当日は、参加者から事前に募集した「定年にまつわる疑問」に、髙橋さんが実体験も交えて回答するQ&Aセッションを中心に進行。髙橋さんご自身も57歳で早期退職した時は「何も考えていなかった」とのビックリ話も飛び出し、参加者の皆さんから「生々しい話が聞けて良かった」「動いてみることが大事、に共感した」との数々の感想をいただきました。あっという間の40分間の様子をレポートします。

参加者からの質問その1: 現勤務の会社での60歳以降の働き方は、再雇用制度が主流。そんな中でも会社と良い条件で業務委託契約を結んで独立するためのコツがあれば教えてください。

定年が延長したり、なくなる会社もちらほら出てきましたが、まだまだ多くの会社では再雇用が主流ですね。質問者さんは、そんな会社の中でも、独立したいなぁとの野望をお持ちなようです。髙橋さんの回答はずばり「自分の提供できる価値を明確にし、それが会社にとってもメリットがある、と示すことが重要」

う~ん、なかなかハードル高そうですねぇ。髙橋さんは続けて、「具体的には、自分が持つスキルや経験が、会社のニーズとどうマッチするかを示し、そのスキルが会社外でもどのような評価を得ているか、についても説明します。」とアドバイス。確かに、独立すると、提案・交渉してお客様を獲得していく訳ですから、その最初の一歩とも言えますね。

60歳の時に、今の仕事を業務委託契約に変更することで独立しようとされた髙橋さんは、高年齢者雇用安定法の改正についても調べ、国が雇用以外の選択肢についても推奨していることを会社に示して説得されたそうです!外部環境の変化も後押しになりますね。

参加者からの質問その2: 保育士の資格を取られたと思いますが、期間とつらかったこと、うれしかったことを教えてください。

定年に向けて、資格を目指される方も多くいらっしゃいますね。保育士は実技もあり、なかなかハードルがありそうですが、髙橋さんご自身はどう感じているのでしょうか?

「資格取得には約1年の期間を要しました。つらかったことは、新しい知識を覚えることの大変さと、実技試験のプレッシャーでした。当然昔のようには覚えられない。ただ、学校に通わなくても独学でやれたのは良かったです。」

ふむふむ。仕事を続けながら、ご自身のペースで隙間時間を見つけて取り組まれたのですね。保育士資格は転職先の事業に関係するから勉強を始められた、とのことで、最初から目的は「資格を使う」ことではなかったそうです。となると、勉強も身が入りにくいのでは・・・なんて思ってしまうのですが、髙橋さんはどうだったのでしょうか。

「資格を取得したことで、転職先の会社で日々保育園で働いている保育士の皆さんや、園長さんたちのことを理解する土台が出来たことは、すごく良かったです。そんな人はいなかったそうで、驚かれましたし、本当に喜んでくださって、それが大きな自信となりました。」

50代で転職したからこそ、「相手の立場に寄り添う」ことを、資格取得を通して体現されたとも言えますね。資格は使わなかったけれど、後悔は全くない、との力強いコメントをいただきました。素敵だなぁ。

参加者からの質問その3: 今年50歳を迎えるにあたり、人生100年時代に備え、セカンドキャリアを見据え、キャリアの幅を広げる為の模索を続けております。すばり!髙橋さんが【定年後自分らしく働く】を実現する為、50歳から取り組まれた実例と最も成果の上がった事について、お伺い出来れば幸いです。

最後は、50歳を節目に、セカンドキャリアを考え始められた方からの質問でした。髙橋さんの新著「定年後 自分らしく働く41の方法: 50歳から始める幸せなセカンドキャリアの築き方」でも「50歳から」と共通しますね。
髙橋さんご自身は「自分はサラリーマンの代表という気持ちでセカンドキャリアに関する仕事をしています。新卒で入った会社に57歳までずっといましたから」と前置きされた上で、「自分に何が向いているか、すぐには分からない」と断言!ご自身も、早期退職、初めての転職、副業、独立と、沢山の試行錯誤を重ねて、少しずつ自分に合うことが分かってきた、とおっしゃいます。「その時その時、大事だと思うこと、やってみたいと思うことを、まずはやってみることが大切」との力強いコメントに、参加者一同、勇気づけられ、お開きとなりました。

まだまだ聞きたいことが盛り沢山だった髙橋さんとのセミナー。次回もお楽しみに!