社外でも私の経験が役に立てるんだなと実感を持てた/4期生 岡田陽一さん(銀行勤務・59歳)

セカンドキャリア塾が提供する、学びの実践機会「地方企業でのインターンシップ」。今回は、複数の銀行でキャリアを積み、60歳の定年を前に、プログラムに参加された、岡田陽一さんにお話を伺いました。 

インターンシップに参加する前は、今までの自分の経験にそんなに価値がないのでは、と疑問を持っていたという岡田さん。プログラムを通じ、社外でも自分の経験が活きることを実感され、セカンドキャリアのミッションとして掲げられた『地域の稼ぐ力を引き出すビジネスパートナー』として歩き出されています。 

経験の棚卸、1人では出来ないと思ったのが、参加のきっかけ。 

55歳の役職定年を経て、今後を考えた時に、社内だけではなく、社外でも、自分の経験を活かせる分野がないかと色々と探し始めました。最初は自分のスキルを磨くため、勉強会に参加し、事業計画策定と事後管理や与信管理などを学んでいました。 

ただ、定年を見据えて、更に次の一歩に進むために、「キャリアを棚卸しして、自分の軸を見つけ、そこから使えるものと使えないものを取捨選択していくこと」これは1人では出来ないなと考えていた時、このプログラムと出会いました。ここでなら、それが全て出来る、そして社外での実践の場にも挑戦できるということで参加を決めました。

一緒に学んだ仲間からのフィードバックが新鮮だった

勉強会に参加する場合、テーマは決まっているので、ある程度どんな人たちがいるのか想像がつきますが、このプログラムは、どんな人たちがいるのか、正直なところ、最初は不安もありました(笑)。しかし、結果的に、一緒に学んだ仲間が一番の財産となりましたね。ワークの中で「アドバイザーが向いているんじゃない?」と言われ、初めて自分の中に、その選択肢が生まれました。 

会社だと、立場とか色々あって考えてしまいますが、利害関係の全くないこの場所は、本当にざっくばらんに且つ楽しく話が出来て、じっくり話を聴いてもらい、フィードバックがもらえる。こういう機会はなかなかありません。 

インターンシップは、とにかく学びの”実践”の日々 

ワークを通し、自分のセカンドキャリアの軸が定まったタイミングで紹介されたインターンシップ先が、宮崎県小林市の地域商社 (株)BRIDGE the gapさんです。「とにかくお役に立てれば」との想いで緊張しつつ臨みました。 

インターンシップ業務は、資金調達のための事業計画作成の伴走。調達タイミングが既に決まっている中で、フルリモートにて、約1ヶ月程度で、銀行に提出する事業計画を経営者と二人三脚で作成するものでした。 

自分が思っていた以上に、受入企業側のニーズが具体化していて、かつ企業にとって重要度の高い内容だったので、気合が入りました。企業からいただいた資料を、時間を作ってきちっと読み込み、自分なりに資料に落として、ミーティング前に送付し、打合せ当日に臨む、というサイクルを毎週繰り返しました。 

インターンシップはそれなりに大変だろうと思っていたので、ある意味想定どおりだったかもしれません。2-3週間経つと、ペースが掴めてきて、事業計画の数字も固まってきたので、バランスシートの考え方や改善方法等も話したりもしました。とにかく事業が成長するように、相手のニーズに応えられるように精一杯取り組みました。 

インターンシップ受入先(株)BRIDGE the gap 代表 青野さん

社外でも私の経験が役に立てるんだなと実感を持てた

インターンシップに参加する前は、自分の経験や情報にそんなに価値がないと思っていました。しかし、インターンシップを進める内に、私が作った資料を基にミーティングをしたり、実際に先方の企業経営者が、その資料を基に金融機関と打ち合わせをされたとのお話も聞いたことで、今は、微力ながらも社外でも私の経験が役に立てるんだな、と実感を持てています。と同時に、経営者の方の夢や思いを数字に一緒に落とし込むこと、そしてそれを確認することが出来た、これは自信にもなりましたね。

段々とインターンシップ先とも関係が出来てきたと感じ、経営者の方が出張で東京に来られた時に、飲みに誘われたのは嬉しかったですね。 

地域の稼ぐ力を引き出す、ビジネスパートナーでありたい

インターンシップ参加前は、「地域」というワードはあまりピンと来ていませんでしたし、 地方の人材不足は情報として知っていた程度でした。しかし、実際に地方の経営者の方と仕事を進める中で、地方では事業計画や数字の落とし込み方を壁打ちする場がなかなか無いこと、そこに自分の経験が活きる可能性があると実感しました。 

今では自分の中に「地域」のアンテナが立って、地方のワーケーションや副業の情報が入ってくるようになりました。今後は、しばらくは会社の仕事を続けながら、まずは副業で、今回のインターンシップで実践したことや学んだことを活かして、地方企業の壁打ちの相手として、『地域の稼ぐ力を引き出すビジネスパートナー』として、活動をしていきたいと今、考えています。

 


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